葬儀の流れと世界の葬制

日本の葬儀は、葬式仏教の宗教観に従って通夜や葬式、火葬、還骨供養、埋葬が一連の流れですが、同じ仏教でも大きく異なる地域があります。チベット仏教は、過去の偉大な仏道修行者の化身ラマを崇める事からラマ教とも呼ばれていた時期もありますが、インド密教の教義も融和している大乗仏教です。チベット仏教では、塔葬や火葬、鳥葬、水葬、土葬と多彩な葬送方法を有しています。塔葬は、ダライ・ラマなどの高僧を特殊処理を施してミイラの様に仏塔に安置する方法で、鳥葬は字の如く死体を切り刻み鳥に食させる葬送方法です。鳥葬は、タジキスタンとアフガニスタン及び中国にまたがるパミール高原、内モンゴル自治区で天葬として行われています。特に世界最古の一神教拝火教では、現在もムンバイの高級住宅街近くの森に建設された沈黙の塔で行われています。日本でも、平安時代には全国に鳥葬や風葬が行われていた葬送地があり、清水寺のある鳥野辺や嵐山のある化野、船岡公園のある蓮台野などが有名です。